聖フランチェスコの言葉

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Il soffitto del coro.Santuario Madonna di Pontelungo


「小さな野の花のように美しく生きなさい。そして人々に愛を与えなさい」

最近、ずっと気になっていた聖フランチェスコの言葉。

昨日、アルベンガのCOOPでお買いものを済ませた後、外の風景、澄み渡る青空や新緑の丘をぼんやりと眺めていると、偶然にも濃い茶色の修道衣を身にまとった人の姿に目をひかれ、聖フランチェスコの言葉について綴りたいと思いました。

フランチェスコ修道衣には創立者の聖フランチェスコの思想があらわれています。濃い茶色の長衣、真冬でも裸足にサンダル、腰に巻いた清貧、純潔、服従を表す三つの結び目の縄。

若い頃、フランチェスコはアッシジの裕福な家庭に生まれ放蕩生活を送っていましたが、やがてペルージャの戦に参加した後、彼自身が病に伏せたことをきっかけに天啓に導かれ、清貧とキリストの学びに生涯を献身しました。聖マザーテレサが深く愛した「平和の祈り」など今も世界中で彼の思想は受け継がれています。

「聖フランチェスコの小さい花」(伊:Fioretti di San Francesco, 英:Little Flowers of St. Francis)は、アッシジのフランチェスコの生涯を伝える名詩選です。フランチェスコの普遍的精神をよくあらわしているのは、有名な「太陽の歌」 Cantico delle creature。太陽・月・風・水・火・空気・大地を「兄弟姉妹」として神への賛美を共にとなえる祈りで、そこには、キリスト教という宗教の域を超越し、仏教や神道、インド哲学など、万物に神性を見いだす思想に通じたもの、自然と一体化する祈りの普遍性が感じられます。小鳥たちも、その説法を聞いたという伝説のある、愛と優しさに満ちた人。それがゆえに、フランチェスコは自然と一体化した聖人として、宗教や国、時空を超えて世界中の人から愛されていると思います。教皇ヨハネ・パウロ2世は彼を「自然環境の保護聖人」としたそうです。

心優しいフランチェスコは、動物たちの守護聖人としても親しまれています。彼にまつわる伝説は聖痕と呼ばれる奇蹟の話など現代でも世界中で語り継がれています。そして彼は人間だけでなく鳥、魚、羊、狼にまでやさしく説教したそうです。きっと、純粋な美しい心を持つ彼の言葉に動物たちもそっと耳を傾けたのでしょうね。毎日、鳥たちのさえずりを耳にすると聖フランチェスコの話をふと思います。

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Capella S.Francesco,particolare della volta.Santuario Madonna di Pontelungo


こちらのブログ「フィレンツェ田舎生活便り2」で彼が聖痕を受けたといわれる伝説が残る
Santuario di Vernaの風景をご紹介されています。
聖フランチェスコと自然」ご興味のある方はご覧くださいね。

参考文献:Wikipedia

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by piccolo_fiore | 2012-05-08 23:00 | 言葉